最強少女は男装幹部
 要は、このまま責任逃れで乗り切ろうぜ、という事だ。

自分は何も悪くない。母が悪い。周りが悪い。だから、自分を責める必要はない。

母だけは、今世紀最大の悪女である彼女だけは、許してはいけない。


 どれだけ堕ちて行ったとしても、不幸になったとしても。

彼女に、忌々しき母に地獄の底で泣き叫んで欲しい。

後悔に溺れ、息ができなくなり、誰にも救いの声が届かないまま沈んで欲しい。

 後悔と言う名の深海で、溺死して欲しい。


 他人の不幸を願えば、自分も不幸になる。

そんなの、知っている。わかっている。

 それでも、自分自身を殺してでも彼女を堕としたい。

道連れにして、本当の心中をしたい。

 私を置いて逝った罰だ。大嫌いな私と一緒に、本当の最後を迎えてしまえ。


 そんな叶わぬ愚行の為だけに、私は罪を重ねて行くのだろう。

悪魔の私には、それもお似合いだ__
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