最強少女は男装幹部
 この後、私は漫画喫茶で夜を過ごした。

今更あの広い部屋に帰るのも、虚しさが募るだけの様な気がしたのだ。

 『アクア』という人物が主人公の、人気らしい漫画を読む。

アクアに押されたから読んでみたが、なかなかに面白い。

 
 その後、特に考えることもなく、漫画を読み進めていた。

 パラパラと読むにつれてドリンクの残量が減っていく。

 顔を上げた頃には、いつの間にか朝になっていた。


 眠気に耐えながら、電車に乗り、家まで歩く。

その道のりすら覚えていない。

 半目の状態で自室に向かう。

コケそうになりながら、勢いよく自室の扉を開けた。
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