最強少女は男装幹部
 いつもは退学した生徒が来たかと思えば転入してくる、ということが多い。

 ウチは相当な不良校で、警察に連行されたり、妊娠したりと退学する者も多い。

代わりに、他校の不良校から来た奴が、同じような理由でこちらに流れてくることもある。

 つまり、減ったり増えたりと、クラスの人数は常に不安定なのだ。


 最近は減り気味だったため、僕の後ろには何もなかった。

しかし、新しい転校生が来たことで37番目の席ができたのだ。

 
 謎が解けたことにスッキリし、改めて席に着く。

椅子に腰をかけると、一気に疲れが解れたような気がした。

 朝から嫌な気分になるなら、屋上に行っていればよかった、、、

 
 過去の選択に後悔するが、今更戻れない。

上に張り付いている時計を確認すると、HRの五分前だということが確認できた。

 大人しく、ここで孤独を噛み締めよう。


 それから五分間、本当に誰にも話しかけられることなく、時は過ぎた。
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