最強少女は男装幹部
 そんな服も含め、目が錯覚を起こしてしまうほどの美しさだ。

彼だけ別の次元にいて、合成写真のようにこの世界に切り貼られたとしか思えない。
 
 神秘的なオーラと厳格な雰囲気は、誰も寄せ付けないような気迫があった。


 気持ち悪い、、、


 心の奥底で、ぽつりと呟いた言葉。

彼は異才すぎて、脳が追いつけない。

ここまで完璧な人間が居ても、いいものなのだろうか?

 
 彼は、とんでもない人物だ、、、、

 馬鹿な僕でさえも直感せざるをえない、異物。


 彼は、一体何者なのだろう、、、?

 そんな漫画の様な台詞が、一番しっくりきた。

彼はまさしく天才だ。纏うオーラがそう物語っている。

 こんな所に来てはいけない、星の特権を持つ男だ。

こんな野蛮な場所には来てはいけない。

彼が汚れてしまう。


 そう思う反面、これは運命と思う自分もいた。

 こんな底辺校に、彼の様な異才が来る。

こんな滅多にないシュチュエーション、必然的に起こったに違いない。


 普段は鼻で笑っているような『運命』という言葉を信じてしまう自分。
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