最強少女は男装幹部
 持ち物を入念に確認してから、一息つく。


 今日から新しい学校生活が始まるのだ。

 まずは、百鬼夜行の幹部以上に接触しよう。

きっかけはなんでもいい。適当に話でも合わせておこう。


 ある程度仲良くなってから、本題に入る。

 百鬼夜行に入れて欲しいとお願いするのだ。

ここは計画の重心部となる、大事なところだ。

完璧に、ミスの無いよう進めるのだ。


 それから暫くは友達ごっこを続け、じわじわと内部を腐らせていく。

そして仲間内の反乱を起こし、最後には裏切る。


 一通り計画を振り返り、高鳴る胸を押さえつける。

 心臓がドクドクと早鐘を打ち、今にも張り裂けてしまいそうだ。


 決して、怖くて心臓が弾けそうなのではない。

恐怖に慄いているのでは無い。

ただ、すごく楽しみで、気持ちが高ぶっているのだ。


 本っ当に楽しみだ。あの百鬼夜行を乗っ取ることができるかもしれない。

今まで天狗になっていた奴らを、恐怖に陥れることができる、、、


 善人ぶっている愚か者を、この手で叩きのめすことができる!
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