最強少女は男装幹部
 「アカネくん!こっち来てー」
 
 遠くから聞こえたリンの声に、ようやっと我に帰る。

 今まで自然を堪能していただけで、中の様子を確認していなかった。

 視線を上から戻し、状況を確認する。

 私の数十メートル先。

広い屋上の真ん中で、円を囲むように座る人たちがいた。

その隣に立っているリンが、何か話し込んでいるよう。


 不良、、、?

 そこに集まっていた3人は、どこからどう見ても不良だ。

紺色、金色、赤茶色に頭を染める人たち。

制服は当然着崩しており、ピアスなどのアクセサリーも多く付けている。


 とてもリンの友達には見えないが、楽しそうに和気藹々としている。

あのリンが怖気なく語り合える人たちということは、仲が良いのだろう。

リンとは全くタイプが違いそうな人たちだが、どういう関係なんだ、、、?


 私が小さな疑問を抱いていると、リンは突然こちらを見た。
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