最強少女は男装幹部〜最強幹部たちからの溺愛〜
『ねえ茜!!!あなたは、私の味方よね、、、!?そうでしょう!?』
急に縋り付く瞬間もあった。
それを何時間も続けたのち、母は突然、立ち上がったのだ。
「ちょっと、お買い物に行って来るね。夕飯は何がいい?」
この一言で、母は治ったと思った。
今までずっと、何年間も壊れていた母。
そんな母が、今この瞬間。正気に戻ったのだ!
そう思い込んだ私は、嬉しくて涙を流した。
叩かれる以外で泣いたのは、初めてだった。
「ハンバーグ!」
無邪気に、鼻をズビズビ言わせて叫んだ私。
ハンバーグは私の好物ではなく、母の好物だった。
「わかった。ハンバーグね。」
そう呟き、玄関から出て行った母。