最強少女は男装幹部

とある狂った歯車

 ジンside

 我が百鬼夜行に、新しいメンバーが追加された。

いや、『我が』と語れるほど、百鬼夜行を背負っているわけではない。


 殆ど前任者である総長のおかげだ。

彼のおかげで百鬼夜行内は仲間割れもなく、順風満帆な日々を送れている。

俺はその延長戦を任されただけで、新しい試練などは乗り越えていなかった。

 
 そろそろ総長らしいところを見せたいものだが、なにせ平和すぎて何もない。

そこで、俺は新人であるアカネに先輩らしいところを見せようとした、、、が。

 なぜか知らんが、アカネは滅多に屋上へと来ない。


 アカネが加入して早二ヶ月がたったというのに、彼は一向に現れないのだ。

学外の倉庫にも、片手で数える程度しか来ていない。


 用事がある、とリンには言ってあるらしいが。

一週間に一回は最低限来て、そそくさと帰っていく。

今のところ喧嘩もないし、パッと見良い奴そうだ。
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