最強少女は男装幹部
 ただ、何故かカズキはあからさまにアカネを避けている。

必ず来るとイヤホンを耳につけ、黙り込んでしまうのだ。

 何故かを聞いたところ、『お前は人を見る目がない』との事だ。

よくわからないが、俺がバカにされていることは理解できた。


 リンも最初こそはアカネに懐いていたが、今ではそこまで喋ってもいないらしい。

 元々、リンは四六時中寝てるというほどに、常に眠りについていた。

しかし、アカネが来てからは遅刻もなくなり、活動時間も大幅に伸びていた。


 だがここ最近は昔に戻ってしまい、屋上のフェンスにもたれかかり、永眠している。

アカネが来ても眠り続け、ずっと体育座りの状態で、膝の間に顔を沈めていた。

 時々顔を出し、ポテチを数枚食べ、また眠る。

それが何日間も続き、最近は登校時間が午後を過ぎることも増えてきていた。
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