最強少女は男装幹部
 いや、今は見た目などうでも良い。

腹を満たすのが先にすべき事だ。

サンドイッチでも買って、そのまま学校に向かえば良い。


 いつの間にか着替え終わっていたので、リュックを背負って玄関へと向かう。

 勢いよく玄関の薄い扉を開けてみれば、外はすっかり夏模様だ。

 建物の間から入道雲が顔を出し、こちらを見つめてくる。

空はいつかの日のように晴れ渡り、雲ひとつなく澄んでいた。


 コンビニへと足早に向かい、手早くサンドイッチと緑茶を選ぶ。

何年間も同じ商品しか買わないせいで、店員とは顔なじみになっていた。

 いつも通り434円を払い、店員の声を背に立ち去る。


このまま登校して、アカネくんがくるまで待てば良い。

いや、どうせアカネくんが来ても、怖くて話しかけることができないのだが。


 はぁ、とため息をつき、コンビニを出ると、思わぬ人物に見つかってしまった。


 「あれ、リンじゃん。どしたん?」

 
 櫻井 茜と、鉢合わせてしまったのだ、、、

 
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