最強少女は男装幹部
 二人で公園のベンチに座り、お昼ご飯を食べることになった。

ただ、どうしても視線は倒れた男たちに集まってしまう。

 ガタイの良い男たちが、地面にゴロゴロと落ちているのだ。無視せずにはいられない。

よくよく見てみると、遺体たちは他校の制服を着ていた。

 
 「えっと、アカネくん。その男の人たちは、、、」

 「ああ、そいつらは気にしなくて良いよ」

 「でも起きちゃったら、、、」

 「俺もお前も幹部なんだから、二人がかりで何とかなるだろ」


 その返答に、思わず黙り込んでしまう。

確かに、僕も一応百鬼夜行の幹部だ。

カズキよりもアカネくんよりも弱いけど、これでも幹部の端くれ。

 アカネくんの頭の中では、僕たち二人がかりなら余裕なのだろう。


 そうわかっていても、気が気でない。

急所を突かれたら、死んでしまうかもしれない。

首が折れたら、下半身が動かなくなるかもしれない。

 想像すればするほど、酷い描写が頭の中に流れていく。

 もう考えないことにしよう。アカネくんと、サンドウィッチに集中するのだ。
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