最強少女は男装幹部〜最強幹部たちからの溺愛〜
母は愛してくれるかもしれない。母は愛しているかも入れない。
頑張れば、振り向いてくれる。
その為だけに、テストで100点を採っていた。
国語、算数、社会に理科。
小学校で習う内容を何往復もし、頭に叩き込んだ。
小学四年生ながら、中学生の内容にも手を伸ばした。
でも、その努力も全て無駄になった。
頼みの綱であった希望が、プツンっと切れた。
もう頑張っても無駄で、何も起きない。
そう気付いた時に、悪魔は近づいてきた。
悪い感情。本当はいけないこと。
でも、母がいないのなら、、、
私は、悪魔になった。
黒い影が侵食していくような、心地の悪い感情。
母を追いかけようと思ったこともある。
でも、それは腹がたつ行為だった。
なぜあんな女の為に死ななければいけないのか。
私を見捨て、こんな風に仕立て上げた奴に。