最強少女は男装幹部
 アカネside

 「アカネくんに、好きでいてもらいたかったんだ。」

 
 リンから放たれた言葉に、思わず口をぽかんと開ける。

 おにぎりを食べて、噂話からの告白?

展開がおかしすぎる。

 まず、何故そんなにも絶望したような顔をしているのだ。

 
 リンの顔は真っ青で、目尻に涙をにじませている。

 その状況に、私は追いつけないでいた。

 困惑する私をよそに、リンはツギハギな言葉を繋げていく。


 「僕はっ、アカネくんのことを神様だと思っていた」

 「今っ、僕は君に裏切られたんだっ」

 涙をボロボロとこぼしながら、『裏切り』というワードを放つリン。


 えっ、まさか、潜入がバレた?

 まさかと思い、一気に冷や汗が背中を伝う。

というか、神様って何?私そんなに善行積んだ?
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