とある年の差カップルのほのぼのな日常
一週間後―――――――

緊張した面持ちで、待ち合わせ場所に向かう梅乃。

「はぁ…」
(断り切れなかった……)

きっと、デートなんてしたら……

(想いが、溢れてしまう………!!)

梅乃も、我成に好意を寄せていた。
でも17歳の年の差が梅乃の心にブレーキをかけていて、必死に想いを抑えていた。


待ち合わせ場所には、我成が既に来ていた。

梅乃に気づくと、ふわりと微笑み「月原さん!」と嬉しそうに駆けて寄ってきた。

「お、お待たせし、しました…//////」

「今日、雰囲気違いますね!
可愛い〜!」

「え…//////」
(か、か、可愛い!!?)

「行きましょ?」

「は、はい//////」

美味しいオムライスがあると言われ、二人はオムライス店に向かった。

「―――――ん!美味しい…!」

「でしょ?
ここ、ふわトロでヤバいんです!」
我成が、大口で頬張り微笑んだ。

「美味しそうに食べるんですね!」

「フフ…だって、美味しいんですもん!」

「フフ…」

「あ!でも、ミサ梅弁当が断トツですよ?(笑)」

「……/////あ、ありがとうございます//////」

「フフ…可愛いなぁ〜!」

クスクス笑う我成を見ながら梅乃は、とても満ち足りた気分になっていた。

こんな穏やかで優しい時間は、初めてだった――――

それから、ゆっくり街を歩いた。

「貫地谷くん」

「ん?」

「やっぱり、何かお礼させてください!
服とか、靴とか…何か欲しい物ないですか?」

「欲しいモノ、ありますよ」

「え!?なんですか!?」

「モノってゆうか……希望…みたいな!」

「はい!」

「俺、月原さんの“彼氏になりたい”です!!」

「………」

「………」

「………冗談ですよね?」

「本気です」

「私達、一回り以上の年の差がありますよ?」

「はい、わかってます」

「いやいや、貫地谷くん学生さんだし」

「別に犯罪ではないですよね?」

「そもそも私、貫地谷くんのこと……」

「好きですよね?
月原さん、俺のこと」

「え…!?//////」

「月原さん見てればわかります。
俺と同じ目をしてるから」

「あ…いや…//////」
(凄い自信…
どこからそんな自信が出てくるの?
ま、まぁ…ほんとのことだけど…)

それから、攻防戦になっていた。

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