とある年の差カップルのほのぼのな日常
「知ってると思うんですが、私バツイチで元・旦那さんとは浮気されて別れたんです」
「はい、知ってます」
「その事で、両親からは勘当されました」
「はい」
「やっと傷が癒えて、一人で頑張ろうと思ってたところなんです」
「俺に、支えさせてください!」
「まだ、学生さんの貫地谷くんには無理ですよね?」
「生活面は、無理だけど…
心の支えにはなれます。
俺は、それを身を持って知ってます!」
「え?」
「俺の母親は、俺が高校生の時に亡くなりました。
元々母子家庭で、母は身体が弱いのに昼も夜も働いてました。
俺も必死にバイトしてたけど、食べていくのがやっとで……
そんな俺に、母はいつも言ってくれました!
“お金がなくても、我成が傍にいてくれるだけで頑張れる!傍にいてくれるだけでも、心の支えだよ”って!
俺も、同じ気持ちでした!
苦労したけど、母がいてくれるだけで俺は全然不幸だなんて思わなかった。
大学も、亡くなった母がコツコツ貯めてくれたお金と奨学金で行けてます。
もう母はいないけど、俺は今でも母は俺の“心の支え”です!」
「そうなんですね…!
素敵な、お母様ですね!」
「はい!
だから、俺も月原さんの心の支えになりたいです!」
「………」
「月原さん?」
俯く梅乃の顔を覗き込む、我成。
「…………もう、無理なんです…」
「え?」
「捨てられるのは、もう…耐えられません……!」
バッと顔を上げた梅乃の目は、潤んでいた。
「月原さん…」
「ごめんなさい!
貫地谷くんの言う通り、私も貫地谷くんに好意を持ってます。
でもやっぱり、年の差が気になります。
将来、きっと…同世代か、せめて三つくらいの年の差が良いって思うと思います。
そうなった時、私はきっと………
なので、無理です……!
――――――今日、とっても楽しかったです!
お礼は、また改めてさせてください!」
梅乃は頭を深く下げ、駆けていった。
我成は、その駆けていく後ろ姿を見つめていた。
「俺も、無理……」
ポツリと言って、何かを決心したように歩き出した。
「はい、知ってます」
「その事で、両親からは勘当されました」
「はい」
「やっと傷が癒えて、一人で頑張ろうと思ってたところなんです」
「俺に、支えさせてください!」
「まだ、学生さんの貫地谷くんには無理ですよね?」
「生活面は、無理だけど…
心の支えにはなれます。
俺は、それを身を持って知ってます!」
「え?」
「俺の母親は、俺が高校生の時に亡くなりました。
元々母子家庭で、母は身体が弱いのに昼も夜も働いてました。
俺も必死にバイトしてたけど、食べていくのがやっとで……
そんな俺に、母はいつも言ってくれました!
“お金がなくても、我成が傍にいてくれるだけで頑張れる!傍にいてくれるだけでも、心の支えだよ”って!
俺も、同じ気持ちでした!
苦労したけど、母がいてくれるだけで俺は全然不幸だなんて思わなかった。
大学も、亡くなった母がコツコツ貯めてくれたお金と奨学金で行けてます。
もう母はいないけど、俺は今でも母は俺の“心の支え”です!」
「そうなんですね…!
素敵な、お母様ですね!」
「はい!
だから、俺も月原さんの心の支えになりたいです!」
「………」
「月原さん?」
俯く梅乃の顔を覗き込む、我成。
「…………もう、無理なんです…」
「え?」
「捨てられるのは、もう…耐えられません……!」
バッと顔を上げた梅乃の目は、潤んでいた。
「月原さん…」
「ごめんなさい!
貫地谷くんの言う通り、私も貫地谷くんに好意を持ってます。
でもやっぱり、年の差が気になります。
将来、きっと…同世代か、せめて三つくらいの年の差が良いって思うと思います。
そうなった時、私はきっと………
なので、無理です……!
――――――今日、とっても楽しかったです!
お礼は、また改めてさせてください!」
梅乃は頭を深く下げ、駆けていった。
我成は、その駆けていく後ろ姿を見つめていた。
「俺も、無理……」
ポツリと言って、何かを決心したように歩き出した。