とある年の差カップルのほのぼのな日常
それから一ヶ月。
パタリと来なくなった、我成。
「梅ちゃん、彼どうしたの?」
一緒にランチをしていたミサコが切り出してきた。
「さぁ?」
「さぁ?って、付き合ってるんでしょ?」
「え!?
つ、付き合ってないよ!!」
「えー!!
二人、両思いだったじゃん!」
「え?」
「二人とも、わかりやすいくらいに“恋してる”って顔してたでしょ?」
「でも、年の差……」
「それって、何の枷になるの?」
「え?」
「“大切なのは”お互いの気持ちでしょ?
それを一番わかってるのは、梅ちゃんじゃん!」
「………」
「元・旦那とは、経済的に安定してた。
年齢は、二つ違い。
………………でも……
“気持ちは最初からなかった”」
「………うん…そ…だね…」
「“だから”ダメになったんだと、私は思うよ?」
「それにこの一ヶ月、全然元気ないじゃん!
“離婚した時よりも”」
「………」
(確かに…会えなくなって、寂しい…かも…)
「確かに、先のことはわからない。
貫地谷くんは、絶対裏切らないとは言い切れない。
でもそんなこと言ってたら、何も前に進まないよ?」
「………そうだよね…」
「梅ちゃん。
“自分の気持ちに正直になりなよ”」
「………」
「………」
「梅ちゃん!ね?」
「………ミサちゃん…!」
「ん?」
「行ってくる!!」
「うん、いってらっしゃい!
あ!まだ仕事あるんだから、ちゃんと戻ってきなよ〜(笑)」
梅乃は駆け出し、我成の通う大学に向かった。
しかし――――――
「貫地谷くん、今日いるのかな?」
今日は、木曜日。
「確か木曜は……」
いつも木曜日は、ランチの時間に店に来てくれていた。
「…………てことは、講義中ではないよね…」
でもこの大勢いる学生の中から、はたして我成を見つけられるのだろうか。
「連絡先、聞いておけば良かった……」
いつも連絡は、店で口頭で行っていた。
デートも、店で時間等を約束したのだ。
どうしようかと迷っていると………
「―――――我成!」
学生の、我成を呼ぶ声が聞こえてきた。
“我成”という、珍しい名前。
梅乃が声の方に視線を向けると、男女の学生に囲まれた我成がいた。
パタリと来なくなった、我成。
「梅ちゃん、彼どうしたの?」
一緒にランチをしていたミサコが切り出してきた。
「さぁ?」
「さぁ?って、付き合ってるんでしょ?」
「え!?
つ、付き合ってないよ!!」
「えー!!
二人、両思いだったじゃん!」
「え?」
「二人とも、わかりやすいくらいに“恋してる”って顔してたでしょ?」
「でも、年の差……」
「それって、何の枷になるの?」
「え?」
「“大切なのは”お互いの気持ちでしょ?
それを一番わかってるのは、梅ちゃんじゃん!」
「………」
「元・旦那とは、経済的に安定してた。
年齢は、二つ違い。
………………でも……
“気持ちは最初からなかった”」
「………うん…そ…だね…」
「“だから”ダメになったんだと、私は思うよ?」
「それにこの一ヶ月、全然元気ないじゃん!
“離婚した時よりも”」
「………」
(確かに…会えなくなって、寂しい…かも…)
「確かに、先のことはわからない。
貫地谷くんは、絶対裏切らないとは言い切れない。
でもそんなこと言ってたら、何も前に進まないよ?」
「………そうだよね…」
「梅ちゃん。
“自分の気持ちに正直になりなよ”」
「………」
「………」
「梅ちゃん!ね?」
「………ミサちゃん…!」
「ん?」
「行ってくる!!」
「うん、いってらっしゃい!
あ!まだ仕事あるんだから、ちゃんと戻ってきなよ〜(笑)」
梅乃は駆け出し、我成の通う大学に向かった。
しかし――――――
「貫地谷くん、今日いるのかな?」
今日は、木曜日。
「確か木曜は……」
いつも木曜日は、ランチの時間に店に来てくれていた。
「…………てことは、講義中ではないよね…」
でもこの大勢いる学生の中から、はたして我成を見つけられるのだろうか。
「連絡先、聞いておけば良かった……」
いつも連絡は、店で口頭で行っていた。
デートも、店で時間等を約束したのだ。
どうしようかと迷っていると………
「―――――我成!」
学生の、我成を呼ぶ声が聞こえてきた。
“我成”という、珍しい名前。
梅乃が声の方に視線を向けると、男女の学生に囲まれた我成がいた。