とある年の差カップルのほのぼのな日常
“類は友を呼ぶ”
とはよく言ったもので……… 

我成の親友、ルタとユタカ、そしてその恋人ニコとネム。

この四人は、年の差などを全く気にもせずに、梅乃を“我成の婚約者として”接してくれる素敵な友人達だ。

ルタは、建設会社勤務の23歳。外見は強面だが、優しい男。
恋人ニコは、化粧品会社勤務の23歳。お洒落好きな明るい女性。

ユタカは、ゲーム会社勤務の23歳。いつも冷静で、穏やかな男性。
恋人ネムは、大学4年生。甘え上手な今時の女子大生。


後日。
我成と梅乃は、遊園地にいた。

既にルタ達は待っていて、手招きしてくる。

「お待たせ!」

「梅ちゃん!」
「梅ちゃんだ!久しぶりです〜!」

ニコとネムは梅乃を“梅ちゃん”と呼び慕ってくれていて、梅乃も可愛がっている。

「行くか!」
ルタが言い、我成達六人はそれぞれ恋人同士で手を繋ぎ、ゲートを抜けた。

「ねぇ、Tシャツ買ってい?
ルタとお揃いで着ようと思ってて!」

「あ!私も着たいな!」
「ん、良いよ」

ニコがショップを指差し、ネムがユタカに言った。
ユタカも頷き、六人はショップに入った。

「やっぱ、可愛いね!」
色々見渡しながら言う、梅乃。

「俺達もペアルックする?」

「えぇ!?だ、大丈夫です…//////」
(いやいや、さすがに恥ずかしい…)

「はい!梅ちゃんと我成!」
ニコに渡される。

「え?」

「みんなで、お揃い着よ?」

「いやいや、無理無理無理!!!」

「でもー、買っちゃったしぃー」

結局――――押しきられる形で梅乃は、着替える事になったのだ。


先に着替え終わった我成、ルタ、ユタカが、喫煙所で煙草を吸いながら待っている。

「ルタ、タトゥー隠さないと」
ユタカが二の腕を指差し言った。

「わかってる!
ここ出る時に、袖下ろすからさ!」
袖を肩まで上げているルタが言った。

「ねぇ、タトゥー入れる時痛い?」
そんなルタに、我成が言う。

「ん?
うーん…そりゃ、多少な!」

「ふーん…」

「何お前、入れたいの?」

「うーん…
入れたら“俺の覚悟”をウメに分かってもらえるかなって」

「“梅乃”って?(笑)」 

「そこまではっきりしなくていいけどさ。
まぁ…そんな感じ?」

「梅乃さん、まだプロポーズ受けてくれてないの?」

ユタカの言葉に、頷く。

「ウメはきっと……」

「「きっと?」」


「俺と結婚したくないんだと思う――――――」


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