とある年の差カップルのほのぼのな日常
「―――――梅ちゃん、どうして右手なの?」
梅乃達も着替えて、喫煙所に向かいながらニコが問いかけてきた。
「あ…これ?」
「確か、我成くんは左手にしてますよね?その指輪」
ネムも首を傾げている。
「まだ、踏み切れなくて……」
「どうして?」
「あんなにラブラブなのに!」
「どうしても、躊躇してしまうの。
17歳も離れてるし…」
「でも、我成は“17歳離れてる梅ちゃん”を好きなんだよ?」
「え?」
「梅ちゃんが、初めて大学に来た時あったでしょ?
その次の日、大学で話題になったの。
“あの人誰?”って――――――」
『我成、お姉さんいたっけ?』
『は?一人っ子だけど。
それにもう、家族自体いないし』
『じゃあ…誰?昨日の女の人』
『彼女』
『へぇー!』
『あの人なんだ!』
『今度、紹介してよ』
ルタとニコ、ユタカが、微笑み言った。
『嘘ーーー!!!(笑)』
その後ろでは、ギャハハハーーーッ!!と笑いが起こった。
『お前等、なんで笑うの?』
『綺麗な人だったじゃん!』
ルタとユタカは、怪訝そうに学生達を見る。
そして、爆笑していたその中の誰かが言った。
『オバサンじゃーん!!』
その瞬間……………
ガン…!!!と、鈍い音が響いた。
我成が、机を殴ったのだ。
シーン…と静まり返る、講義室内。
『うるさいよ。
ちょっと黙っててくれる?』
我成とは思えない、低く重い声色。
そこには、抑えきれない冷たい怒りがこもっていた。
「―――――私…あんなにキレた我成見たの、あれが初めてだった。
それからは、梅ちゃんのことを誰も言わなくなったの」
「そう…だったんだ…」
「その時、私思った。
“我成、本気で彼女のこと好きなんだ”って!」
「………我成…」
「我成は、年齢の事なんて全く気にしてないよ?
“今のままの梅ちゃんが”好きなんだと思う!」
「私もそう思います!
梅ちゃんはもっと、堂々としてていいんだと思いますよ!」
ネムにも言われ、梅乃も微笑んだ。
そして自身の右手を見つめた。
「梅ちゃんと我成、お似合いだよ!」
「ラブラブカップルです!」
「ありがとう!!
少しずつでも、前を向いていかなきゃだよね!」
梅乃は右手の指輪を、左手の薬指にはめかえた。
そして、二人に見せる。
ニコとネムも、嬉しそうに見て頷いた。
梅乃達も着替えて、喫煙所に向かいながらニコが問いかけてきた。
「あ…これ?」
「確か、我成くんは左手にしてますよね?その指輪」
ネムも首を傾げている。
「まだ、踏み切れなくて……」
「どうして?」
「あんなにラブラブなのに!」
「どうしても、躊躇してしまうの。
17歳も離れてるし…」
「でも、我成は“17歳離れてる梅ちゃん”を好きなんだよ?」
「え?」
「梅ちゃんが、初めて大学に来た時あったでしょ?
その次の日、大学で話題になったの。
“あの人誰?”って――――――」
『我成、お姉さんいたっけ?』
『は?一人っ子だけど。
それにもう、家族自体いないし』
『じゃあ…誰?昨日の女の人』
『彼女』
『へぇー!』
『あの人なんだ!』
『今度、紹介してよ』
ルタとニコ、ユタカが、微笑み言った。
『嘘ーーー!!!(笑)』
その後ろでは、ギャハハハーーーッ!!と笑いが起こった。
『お前等、なんで笑うの?』
『綺麗な人だったじゃん!』
ルタとユタカは、怪訝そうに学生達を見る。
そして、爆笑していたその中の誰かが言った。
『オバサンじゃーん!!』
その瞬間……………
ガン…!!!と、鈍い音が響いた。
我成が、机を殴ったのだ。
シーン…と静まり返る、講義室内。
『うるさいよ。
ちょっと黙っててくれる?』
我成とは思えない、低く重い声色。
そこには、抑えきれない冷たい怒りがこもっていた。
「―――――私…あんなにキレた我成見たの、あれが初めてだった。
それからは、梅ちゃんのことを誰も言わなくなったの」
「そう…だったんだ…」
「その時、私思った。
“我成、本気で彼女のこと好きなんだ”って!」
「………我成…」
「我成は、年齢の事なんて全く気にしてないよ?
“今のままの梅ちゃんが”好きなんだと思う!」
「私もそう思います!
梅ちゃんはもっと、堂々としてていいんだと思いますよ!」
ネムにも言われ、梅乃も微笑んだ。
そして自身の右手を見つめた。
「梅ちゃんと我成、お似合いだよ!」
「ラブラブカップルです!」
「ありがとう!!
少しずつでも、前を向いていかなきゃだよね!」
梅乃は右手の指輪を、左手の薬指にはめかえた。
そして、二人に見せる。
ニコとネムも、嬉しそうに見て頷いた。