とある年の差カップルのほのぼのな日常
「お待たせ〜」

梅乃達が喫煙所に向かうと、我成達が振り返った。

「おっ!良いじゃん!」
「やっぱ、可愛いね!」
ルタとユタカが微笑み言う。

「ウメ、似合ってるよ!」

「は、恥ずかしい…/////」

梅乃達が着ているレディースのTシャツは、レースがあしらわれた可愛らしいTシャツ。

「逆にオバサンに見えない?
大丈夫かな?」

「うん、可愛い!」

我成が微笑み言ってくれ、梅乃は(我成が良いなら、いいや!)と開き直ることにした。


「―――――とりあえず、片っ端から乗ろうぜ!」

我成達は、それぞれ彼女と手を繋いだ。

「………ん?」
そんな中、我成が繋いだ右手を上げた。

「ん?我成?」

「指輪…」

「え?」

我成が右手を繋いだということは、当然梅乃は左手で繋ぐわけで………

我成は梅乃の左手の薬指に光る、自分が贈った指輪を見つめた。

「つけてくれたの?」

「う、うん///////
少しでも、前を向きたいなって思って//////」

「そっか…!
フフ…嬉しい!ありがとう!」

「うん!
それで、ちょっとサイズが大きいみたいなの。
取れはしないけど、今度サイズし直してい?」

「もちろん!」


1番人気のアトラクションに並んだ。
ユタカ&ネム、ルタ&ニコ、我成&梅乃の順で並んでいて、ハンディファンを片手に順番が来るまでゆっくり進む。

「まだ、6月なのに暑いね…」
「だね…」

「確か今日って、夏日の気温だろ?」
「暑すぎ!」


「…………我成。手、離さない?」
「えーなんでー!?」

「暑くて、手に汗が溜まる…」
「そんなのいいじゃん!」

「うーん…
我成は、気持ち悪くない?
手、ベタベタして…」
「全然!」

「そ、そう…(笑)」

2時間近く並んで……やっと順番が来た。

ジェットコースターに乗り込む。

繋いでいた梅乃の手の力が、急に増した。

「………」
隣の梅乃を見ると、顔が少し強張っていた。

―――――――
――――――………
あっという間に終わって、梅乃を見ると放心状態になっていた。

「ウメ?」

「………へ?あ、はい!」

「大丈夫?」

「あ…はい」

「………」
(全然、大丈夫じゃないし…(笑))

支えるように梅乃をコースターから下ろす。
そして、手を引いた。

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