とある年の差カップルのほのぼのな日常
「我成、お買い物行こ?」
「はーい!」

くぅ~!返事まで可愛い!!

手を繋いで、いつものスーパーへ向かう。
スーパーに着いて、私はショルダーからメモ紙を出した。

カゴを取る我成。
片手を私に差し出す。

「ん」

「うん」
その手を握ると、満足したように歩き出した。

「まずは何?」

同棲を始めてから、この体勢で買い物をするのが当たり前になっている。

「我成」

「ん?」

「今日は、カート押そう?」

「えーなんでー?
カート押したら、手ぇ繋げないもん」

「今日ね、お米買いたいの。
カートがあった方が良いでしょ?」

「………」

「ね?」

「………わかった」


買い物を終えて、スーパーを出た。

「我成、お米貸して?」
片手にエコバッグとお米を抱えている我成から、お米を取る。

「良いって!
俺が持てるから」

「ダメ!」

「それよりも、手ぇ繋ぎたい!」

「手も繋ぐから。ね?」

そう言うと、渋々納得した。

マンションに帰り、買った物を整理する。

「………」

「ん…//////」

「………」

「はぁ…好きぃ…/////」

肉を小分けしたりしている私に、我成が後ろから抱きついて頬を擦り寄せている。

今日はやけにべったりだな……(笑)

きっと今朝、私がレシピに夢中になったからだな(笑)きっと…

「我成」

「やだ」

「え?
まだ、呼んだだけだよ?」

「離してって言うつもりでしょ?
やだ!」

「違うよ。
そこの一番上の棚にあるタッパー取ってほしいの」

「なーんだ!
はーい!」

軽々と取り、渡してくる。
「ありがとう!
やっぱ良いなぁ〜
背が高いって!」

「そう?
ウメは小さいもんね(笑)
身長、何cmなの?」

「え?
百………」
なんだか恥ずかしくて、ゴニョゴニョと言う。

「ん?聞こえない」

後ろから耳を寄せてくる。

「………」

「ん?ウメ?」

チュッ!!
我成の頬にキスをした。

「え…!?//////」

「内緒!」

「………」

「……/////我成?」

黙ってしまった我成に、今度は私が顔を覗き込んだ。


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