とある年の差カップルのほのぼのな日常
次の日の夜。

明日は休みなので、ゆったりしている梅乃。 
小説を読みながら、紅茶を飲んでいる。
我成も、梅乃の膝枕でスマホのアプリゲームをして遊んでいた。

「我成」

「んー?」

「仕事、いいの?」

「ウメが寝るまでしなーい!」

「………」
(そんなんでいいのかな?)

そうなのだ。
我成は梅乃がいる時は、基本仕事をしない。

本当に仕事しているのか疑うくらいに、梅乃は我成が仕事をしているところを見たことがない。

「じゃあ…私、寝た方がいいよね?」

「えー!
ウメ、明日休みじゃん。
もうちょい、いちゃいちゃしよーよ!!」

「我成が大丈夫なら…」

「あ!それよりも!」
ガバッと起き上がった、我成。

ニコニコして「今日“一緒に風呂入ろ?”」と言ってきた。

「……/////」
ボン…と顔を赤くする、梅乃。

“一緒に風呂に入る”は、二人の“セックスしよう”の合図だからだ。

「ダメ?」

「あ…/////だ、ダメじゃ、ないよ?//////」
(でも、三日前にシたばっか…//////)

「やった!
じゃあ俺、風呂沸かしてくる〜」

我成はまるでスキップでもするかのように、リビングを出ていったのだった。


しばらくして風呂が沸き、一緒に風呂に入る二人。
湯船に並んで浸かっている。

「我成」

「ん?」

「変なこと聞いてもい?」

「うん、なーに?」

「20代の男子って、こんな頻繁なの?」

「何が?」

「よ、夜の…//////」

「あー“ヤッてるか”ってこと?」

「う、うん」

「うーん…人それぞれじゃない?
毎日って友達いるし、週一とか、月一とかもいる」

「そ、そうだよね//////」

「うん。
……………ん?俺、そんながっついてる!?」

「う、ううん。
そんなことないよ?」

「ウメは?20代の時はどうだったの?」

「うーん…同棲したことなかったからな…
男の人と一緒に住むってのは、元・旦那さんくらいだし…
その前の元彼とは、会った時に……みたいな感じかな?
でも、毎回ではなかったし…」

「ふーん…
でも、結婚してた時は20代だったでしょ?ウメ」

「あ、そうだね…
元・旦那さんとは、最初だけ頻繁だったかも?」

「へぇー」

「それも、作業みたいな?」

「作業?」

「子ども、作んなきゃ!
………みたいな」

「なんか、それ……
やだな……」

「だよね…
結局出来なくて、そのままレス…みたいな感じ。
そしたら、浮気されてた……(笑)
―――――んん…!!?」

自嘲気味に笑うと、我成が口唇を奪うように重ねてきた。

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