とある年の差カップルのほのぼのな日常
次の日。
朝はゆっくりして遅い朝食を食べ、二人は街へ出掛けていた。
「――――何処行くの?」
梅乃の問いに、我成は微笑み「今日は、俺のワガママに付き合って!」と言った。
着いたのは、ジュエリーショップ。
「頼んでた、貫地谷です」
我成が店員に伝えると、店員がペアリングを持ってきた。
「え?え?
我成、これ……」
「ウメ、右手出して?」
「え?」
(右手?)
言われた通り、右手を出す。
薬指に指輪がはめられた。
そして「俺には、左手の薬指にはめて?」と、我成用の指輪を渡してきた。
梅乃がはめると、嬉しそうに笑った我成。
「我成、どうゆうこと?」
「ウメ、言ってくれたよね?
結婚のこと“ちゃんと考えてる”って」
「う、うん」
「だから、予約!
左手にするのは、我慢してあげる。
その代わり、右手のこれは外さないで?
……………俺“安心が欲しい”んだ」
「え?」
「“将来、絶対にウメと結婚出来る”って安心」
「………」
「だから、外さないで。
これをつけてる限りは、ウメは俺のモノって証明出来るでしょ?」
梅乃は、指輪に触れた。
「わかった……!」
我成を見上げ、力強く頷いた。
嬉しそうに笑う我成。
しかし、梅乃は複雑な気分を抱いていた―――――
「この辺、プラプラしようか!」
店を出て、二人は手を繋ぎ街をゆっくり歩いていた。
不意に建物のガラスに、我成と梅乃が映っているのが見えた。
「………」
(…………つり合ってない…よね……)
周りから見た私達は“どんな風に映ってるのだろう”
親子?
いやいや…顔似てないから、親戚のオバサンと甥っ子?
(あ、いや…手繋いでるし、それは思われないか!
いくら仲良い親子でも、手は繋がないし……)
我成を見上げた。
綺麗で、爽やかな横顔。
「ん?何?」
「ううん!」
笑顔も、キラキラ輝いている。
それに比べて私は……
でも、年の差はどうにも出来ない。
だったらせめて、綺麗な女性でいたい。
もっと、お洒落の勉強しないと………!
自分に自信が持てるようになれたら……すぐにでも“結婚”に踏み切れるのかな?
梅乃はそんなことを考えていた。
朝はゆっくりして遅い朝食を食べ、二人は街へ出掛けていた。
「――――何処行くの?」
梅乃の問いに、我成は微笑み「今日は、俺のワガママに付き合って!」と言った。
着いたのは、ジュエリーショップ。
「頼んでた、貫地谷です」
我成が店員に伝えると、店員がペアリングを持ってきた。
「え?え?
我成、これ……」
「ウメ、右手出して?」
「え?」
(右手?)
言われた通り、右手を出す。
薬指に指輪がはめられた。
そして「俺には、左手の薬指にはめて?」と、我成用の指輪を渡してきた。
梅乃がはめると、嬉しそうに笑った我成。
「我成、どうゆうこと?」
「ウメ、言ってくれたよね?
結婚のこと“ちゃんと考えてる”って」
「う、うん」
「だから、予約!
左手にするのは、我慢してあげる。
その代わり、右手のこれは外さないで?
……………俺“安心が欲しい”んだ」
「え?」
「“将来、絶対にウメと結婚出来る”って安心」
「………」
「だから、外さないで。
これをつけてる限りは、ウメは俺のモノって証明出来るでしょ?」
梅乃は、指輪に触れた。
「わかった……!」
我成を見上げ、力強く頷いた。
嬉しそうに笑う我成。
しかし、梅乃は複雑な気分を抱いていた―――――
「この辺、プラプラしようか!」
店を出て、二人は手を繋ぎ街をゆっくり歩いていた。
不意に建物のガラスに、我成と梅乃が映っているのが見えた。
「………」
(…………つり合ってない…よね……)
周りから見た私達は“どんな風に映ってるのだろう”
親子?
いやいや…顔似てないから、親戚のオバサンと甥っ子?
(あ、いや…手繋いでるし、それは思われないか!
いくら仲良い親子でも、手は繋がないし……)
我成を見上げた。
綺麗で、爽やかな横顔。
「ん?何?」
「ううん!」
笑顔も、キラキラ輝いている。
それに比べて私は……
でも、年の差はどうにも出来ない。
だったらせめて、綺麗な女性でいたい。
もっと、お洒落の勉強しないと………!
自分に自信が持てるようになれたら……すぐにでも“結婚”に踏み切れるのかな?
梅乃はそんなことを考えていた。