ヤンキーくんたちに溺愛されてます!
いつの間にか周りをイカつい見た目のヤンキーたちに囲まれていた。



「女だからって舐めるのもいい加減にして。そういうのなんていうか知ってる?男女差別!あんたたちなんてこれっぽっちも怖くないから!ヤンキーぶってるだけの男なんて…」



言い終わらないうちに、パンっと頰を叩かれる。



「やんのかてめぇ?俺は女でも容赦しねぇぜ?」



「どうだ、さすがに怖いだろう?」とでも言いたげな満足そうな顔をしている角刈り男に、堪えていた怒りの糸がぷつんと切れる。



「なんでも手上げれば思い通りにいくと思ってるの?バカだね!力だけ強くても中身がどうしようもないヤンキーなんて、人として終わってるからね!?さっきトップがどうたらって言ってたけど、この学校にそう呼ばれる人がいるってことでしょ?ぜひとも会ってみたいね!どうせろくでもないやつなんだろうから!」



角刈り男の顔が怒りで真っ赤に染まった。



「なんだと、ふざけんなよ!」



がっと伸ばしている自慢の腰まである髪の毛を強く掴まれる。
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