ヤンキーくんたちに溺愛されてます！

「な…っ、舐めてんじゃねぇよ！」



男が不意に榊世那の綺麗な顔をぐーで殴り、首から下げていたヘッドホンがその拍子に落ちた。



「…これで満足？」


「おまえ…っ！その女顔、ぐちゃぐちゃに…」


「いい加減にしなさーい！」



またもや顔だけは国宝級の榊世那を殴ろうとしている男のおなかに突撃する。



「いって…！？なんだこの女！？」


「さっきからくだらないことで喧嘩してんじゃないよ！どんな理由があっても人のこと簡単に殴っちゃダメでしょ！それにこの綺麗な顔面に傷が残ったらどうするの！？」


「んなの知るかよ。女顔の男なんて、気持ち悪いだけ…」


「自分になくて羨ましいからって、相手を傷つけるのは違うでしょ。変わりたいと思ってるなら、自分で努力しなよ」