ヤンキーくんたちに溺愛されてます!
「女はしょせん弱い生き物なんだよ!こうやって簡単に捕まって、俺らにボコられるんだからな!」



痛さに顔を歪めながら、近くの机にあったはさみに手を伸ばしなんとか引き寄せる。



「だからそれが…男女差別って言ってるでしょ!」



角刈り男の持っている髪の毛を、はさみで切り落として手から逃れる。



「な…っ」


「邪魔になるくらいなら髪の毛だってくれてやる。私はあんたたちの思い通りになんて絶対にならない!」



ここがどんな学校だろうと、私は諦めない。


理想の高校生活に程遠いなら、私が変えればいいだけの話なんだから。


こんなところでつまずいてるわけにはいかない。



「おーい、君たち。入学式が始まるっていうのに、いつになったら下におりてくるのかな?」
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