ヤンキーくんたちに溺愛されてます!
何それ、ただの奴隷じゃん!


抵抗も虚しく、あっという間に空き教室まで連れてこられる。



「あ、星奈ちゃん。いらっしゃーい。ここ座って」



ニコニコと笑顔な八神北斗が椅子を指差して、扉に寄りかかるようにして立っていた榊世那が棒付きキャンディーを舐めながらぎろりと睨んできた。



「あの、私帰りたいんですけど…」


「まあまあ。すぐ終わるからさ」



八神北斗に無理矢理椅子に座らされると、上から布のようなものをくるりと体に巻きつけられた。



「それじゃあ星奈ちゃんを可愛くしていこうとおもいまーす」


「へ?なにす…」



八神北斗は私の中途半端な長さになっている髪の毛にはさみを入れると、じょきじょきと大胆に切ってきた。
< 22 / 123 >

この作品をシェア

pagetop