ヤンキーくんたちに溺愛されてます!
「おい、帰るぞ」



皺になった制服を直しながら、黒鉄琥珀が倒れている男子生徒を避けてこちらにやってきた。



「…でも、やっぱり力で全部解決しようとするのは、間違ってるよ」


「…は?」


「私が、神王祭であんたを倒してトップになる。それで、この学校を変えてみせる!」



ポカーンと何を言われているのかわからない様子の黒鉄琥珀に、八神北斗だけが吹き出して盛大に笑っていた。



「…おまえが?その小さい体で?俺を倒すって?」


「そうだよ。覚悟しなさいよ」


「…ふっ、面白い。やってみろよ」



トップらしい堂々とした笑顔で、黒鉄琥珀が笑った。


強い者が絶対のこの世界を私が変えてみせる!
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