ヤンキーくんたちに溺愛されてます！

目を開けると飛び込んできたのは、いつもの堂々としたトップの顔じゃなくて少し焦った様子の黒鉄琥珀だった。



「怪我はないか？」


「あ…うん…」


「よかった…」



安心したようにため息をついた黒鉄琥珀の後ろで、角刈りをリンチしていた五、六人の男たちを、八神北斗がたったの一人であっという間に倒していた。



「黒鉄…琥珀…！」



黒鉄琥珀に殴り飛ばされた男がむくりと起き上がり、血走った目で獲物を見つけたライオンのように飛びかかってきた。


そんな男を黒鉄琥珀はたったの一発で、倒してしまう。



「おまえら、誰に手を出してんのかわかってんのか？次こいつに手出してみろ。地獄に送ってやるからな」


「琥珀ーもう聞いてないよ、そいつ」