ヤンキーくんたちに溺愛されてます!
「まあまあ。琥珀さんもそれほど本気だったってことだろ?一途な男って最高だよなー…って!?」



角刈りの頭を叩いた心虹が、ふんっと不機嫌そうに頬杖をつきながらそっぽを向いた。



「美来さんは噂だと、田舎の街で看護師やってたけどうまくいかなくなって今はこっちに戻ってきて男の元を転々としてるって聞いたぞ。でもそんな人じゃなかったと思うんだけどなー」


「優馬が美来って人の何を知ってんのよ。琥珀先輩もその女に遊ばれてたってことでしょ」



そう、なのかな…。


琥珀は五つも年上な美来さんに遊ばれていただけ?



「星奈。ちょっと来い」



考え込んでいた私の目の前に現れたのは、まさに今頭の中を占領していた琥珀本人だった。



「ちょっと来いって、急になんなんですか?用件くらい言ったらどうですか?えらっそうに」
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