ヤンキーくんたちに溺愛されてます!
「心虹、大丈夫だから。角刈り、心虹のことよろしくね」



今にも飛びかかりそうな心虹をなんとか落ち着かせながら、大人しく琥珀の後をついていく。



「北斗から、美来のこと聞いたんだろ。あいつが話したって言ってた」


「…うん。聞いたけど」


「忘れろ。昨日聞いたことも、あの女のことも、全て。俺の前であいつの名前を絶対に出すな」



なに、それ…。


そんなのもう“今も忘れられていないので、俺の思い出を刺激しないでください”と認めているようなものじゃないか。



「…私には全部関係ない。どうでもいい」



気がつくと、自分でも驚くくらいの低い声でそんな言葉を吐いていた。



「私は…」
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