ヤンキーくんたちに溺愛されてます!
「な…っ、こっちに来るな!この女がどうなっても…」


「おまえがどうにかする前に俺がおまえを倒す!」



気づいた時には私の首を絞めていた男は吹っ飛んでいて、気絶しながら地面に倒れていた。


その圧倒的な強さにやはりこの人は琥珀のお兄さんであり元最強なだけあるんだと実感させられる。



「大丈夫、星奈ちゃん!?苦しかったよな」


「いえ…ありがとうございます」



さっきまでの威圧感を放っている元伝説の男はどこにもいなくて、あわあわと慌てている愛武さんに思わず笑ってしまう。


空き巣犯四人組は北斗くんが呼んでくれた警察に引き渡し、海の家の割られたガラスも修復してやっと中で一息つく。



「悪かったな、巻き込んじまって。これサービスだから食べて」



愛武さん特製の熱々の焼きそばはソースの味が野菜にも麺にもたっぷりと染み込んでいて、たしかに絶品だった。
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