ヤンキーくんたちに溺愛されてます!
「離せよ、俺は行かねぇ」


「ここまで来て今更何言ってんの!はーやーく、映画始まっちゃうでしょ!ほら、北斗からもなんか言ってよ!」


「…俺を巻き込まないでくれるかな。助けてって琥珀からメールが来たから来てみたら、美来までいるなんて聞いてないんだけど…」



見知った顔の三人が何やら入り口付近で揉めていた。



「…あれ、星奈ちゃん?」


「あ?…星奈」



驚いた顔の北斗くんと琥珀に、今更逃げることもできずにとりあえず会釈をする。



「…じゃあ」


「ちょーっと待った!星奈ちゃんとそこの美人なお友達さん!二人も一緒に映画見に行こう!奢るからさ!」


「…はい?」



心虹と何事もなかったかのように横を通り過ぎようとすると、美来さんにがしっと腕を掴まれた。
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