ヤンキーくんたちに溺愛されてます！

ここは学校だ。ヤンキーたちの溜まる場所ではないっていうのに。



「ぷっ、ぎゃはは！おい、聞いたか？この女、なんも知らないでこの学校来たバカだ！いいか、教えてやるよ。ここはな、ありとあらゆるヤンキーたちが集まる高校なんだよ。一応共学ではあるけど、そうそう滅多に女なんて入学してこねぇんだよ。おまえ詰んだなー。かわいそうに、俺たちが奴隷として可愛がってやるよ！」



角刈り男の言っている意味がわからなくて、間抜けにもぽかーんと口を開けてしまう。



「それか今すぐやめるんだな。ここはおまえみたいなバカ女が来る場所じゃねーんだよ」


「…ない」


「あ？」



冗談じゃない。ずっとずっと高校生活を夢見てきて、勉強だって頑張って死ぬ気でこの学校にやっと入学したんだ。



「なんで私がやめないといけないの！？この歳にもなってヤンキーとかトップがどうたらとか、バカみたいな頭してるのはどっち？やめるならあんたたちみんなやめなさいよ！私は一人でもこの学校で楽しい高校生活送ってやるんだから！」


「…は？おまえ、今自分がどんな状況かわかって言ってんの？」