ヤンキーくんたちに溺愛されてます!
「…え、わぁ…っ!?」



お昼も作らずに遊んでサボっているクラスメイト数人を連行してから薪を探しに茂みを掻きわけていると、誰かが地面で寝ていて気づかずにつまずきすっ転ぶ。



「いっ…たぁー…」



つまずいた相手はヘッドホンをしながらすやすやと気持ちよさそうに眠っていた。


色素の薄いブロンドの長い髪に長いまつげで、側から見ればぱっと見外国の女の子に見えなくもない。



たしか、No.3の榊世那、だったっけ…。


こんなところで寝て、何をしてるんだろう?サボり?



「やっぱ黒鉄兄弟かっけぇな…。俺、琥珀さんに憧れてこの学校入ったんだけど、お兄さんも明るくていい人で、ぽわぽわしてるけど喧嘩したら俺らなんて秒で倒されるくらい強くて、兄弟どっちも憧れるなー」


「俺は北斗さん派かな。喧嘩なのに無傷の男かっこよすぎだろ!」


「世那さん…は、喧嘩は強いけどかっこいいよりは…」
< 91 / 214 >

この作品をシェア

pagetop