ヤンキーくんたちに溺愛されてます!
ふと、どこからか人の話し声が聞こえてきた。


誰か…いるのかな?



「ムカつくんだよ、女顔のくせにおまえみたいなのがNo.3とか!」


「…あ?」


「神王祭まで待てるか!今ここでおまえを倒して女顔なんかより俺たちの方が強いってことを照明してやるよ」



気になって声がする方を覗くと、ジャージの色から一年生らしき男二人が榊世那を囲んで睨みつけていた。



「はっ、めんどくさ。なんで俺があんたらみたいな雑魚を相手にしなきゃいけないんだよ」


「あ、待てよ!どこ行くんだよ」



背を向けて去ろうとする榊世那の腕を、男二人組のうちの一人が掴んで引き止める。



「面倒くさいことは嫌いなんだよ。そんで、弱いやつも大嫌いだ。俺は帰って寝る」
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