DEAR 1st SEASON
泣きながら、床に広がる血液の処理をする。




体が重くて重くて。




涙が止まらなくて、嗚咽が漏れた。




……多分それが原因なのか。




その日の夜から、高熱が体を襲った。




──…当然、学校にも何日も行けない日が続いた。




体の傷は時間が経つと共に癒えていくかもしれないけれど。




心の傷は時間が経つと共にどんどん深くなっていく。




─…学校を休んで、ほぼ1週間。





勇気を出して、時間が止まったままのケータイの電源を入れた。




もう壊してしまいたいケータイ。




もとはといえば、ケータイのせいで全てが始まった。




──…そうケータイのせいにするなんて、あたしはどれだけひねくれているんだろう。
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