DEAR 1st SEASON
答えは初めから分かっていた。
……だからこそ、
“新たなる答え”を自分で切り開かなければならない。
でも……。
やっぱり好きな人本人から聞く“事実”は相当ショックな訳で。
目の奥がグッと熱くなった。
「──…じゃあどうして……」
「………」
聞きたい。
知りたい。
──【理由】を。
重い空気の中、ぶんちゃんはゆっくり話し始めた。
自分と彼女の、
実に奇妙な関係を──…。
「もう──…
何ヶ月か前になるかな…
俺が一年だった頃にさ。
友達の彼女が、俺に相談してきたんだ。
“うまくいってない”って。」
「…うん……」
「もともとは、俺の友達の彼女だったから色々相談もしやすかったみたいでさ。
でも──…
いつからか、相談してるうちに俺の事が気になったみたいで……」
「それで…
付き合うようになったの?」
ぶんちゃんは静かに頷いた。
「本当に…
幸せにしてあげたいと思ったんだ。
俺に不安な事を相談してきた分、俺が同じように不安にさせたらダメだって……。
───でも……」
そこから。
ぶんちゃんの顔が一気に険しくなった。
───…何………?