DEAR 1st SEASON
「あはは…
彼氏じゃないし…」
「───じゃあ好きだった人?」
──────!!!!!
ズバッとナナが答えを当てる。
「…………」
あまりに図星過ぎて、
逆に何も反応することなど出来なかった。
「……何で分かるの…?」
「……んー……
彩の顔と声かな~?
何か辛そうなんだもん。
あたしでよければ相談に乗るよ?」
───………。
ナナ……。
「……ありがと……。」
ナナなら、話しても大丈夫だと思った。
この子なら分かってくれるって。
「───…あのね……」
亮との事を話していくうちに、脳内はどんどん中学時代の思い出が蘇っていく──……。