DEAR 1st SEASON


───…次の日。



進路指導室で借りた資格についての本を広げ、ナナと中庭でお弁当を広げていた。




「進路まで高山さんに影響されちゃってぇ♪」




ニヤニヤと笑いながら、ナナがツンツンとあたしをこずく。




「ふーんだ。

れっきとした、真剣な理由ですー。」




「…どーだか。」




ナナはフッと鼻で笑い、雑誌を広げた。




中身は明るい夏カラー一色。


水着やネイルがビタミンカラーでいっぱい。


見てるだけでかなりワクワクする。





「水着ほっしーな♪」




「あっあたしも水着欲しい!」




「………よし!!

じゃあまたバイトするかっ♪」




…………ん?




え?




「いやそうは言ってないんですけど…」




「問答無用!頑張るよ!!」





……………。

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