DEAR 1st SEASON




ナナが“かっこいい”と言うのも分かる気がする。



爽やかな笑顔でサラッと色んな事を説明するユウキさんは好感度があるもの。






「………って感じかな。
何か質問ある?」





「…いえ、特に…。」





説明に使った書類を片付けながら、ユウキさんはチラッとあたし達を見つめた。




「さっき見たんだけど、君達が着てた制服って確かK高校だよね?」




「あっ、はい。

そうですけど…?」





「──じゃあぶんちゃんって知らない?」







─────…!!!





「……えっ…」




何でぶんちゃんが…?



声を失うあたしを見て、ナナは代わりに代弁し始めた。




「お知り合いなんですか?」




「あっやっぱり知ってるんだ?
あいつ有名だったもんな。


俺、“文山”とは小学校ん時の同級生なんだよね。」





…………………え?





違和感がある。




文山?


文山って…?



人違い?


間違ってるの?






「あの…?

ぶんちゃんって“高山”ですよね…?」





あたしがそう言うと、ユウキさんは一瞬頭を捻り…





「あぁ!今は高山だったね!!」





……?




すぐには理解出来ず…




今度はあたし達が首を傾げた。



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