DEAR 1st SEASON




今日も眩しいくらいの太陽の光がサンサンと降り注ぐ。



やっぱり、今日も天気は快晴。


気持ちいいくらい空には雲一つない。


あたしって本当に晴れ女かもしれない。



鞄にしっかりビキニを入れ、玄関を出る。






「彩ーっ!!!!」





待ち合わせ場所の駅まで向かい、久しぶりの顔ぶれに手を振った。




そしてそこには──…






「彩、久しぶり。」




「朝岡さん……っ!」





春以来に会う朝岡さんの姿に、不覚にもドキッとしてしまった。




「彩の水着姿拝みに来たで♪」




そう冗談を飛ばす朝岡さんに、あたしも笑ってしまった。





───…でも……。





「朝岡さん……

あの……チカさんは…?」




恐る恐る周りを見ながら確認するけれど……





「…チカはおれへんよ。」




「……そっか…」





そう言われ、

少しホッとした気持ちと残念な気持ちが入り混じる。




そして──…





「ちょっとぶんちゃん!!」




びっくりしたようなチヒロさんの声が聞こえた。

< 305 / 370 >

この作品をシェア

pagetop