DEAR 1st SEASON
「───ぶんちゃーんっ!!!!!
見てみて~っ!
新入生さんが入部届届けに来てくれたよ~っ!!!!」
────トンっ!
「───…わっ……」
チヒロさんに背中を押され、一瞬よろつく。
「……っとと……」
こけそうになる勢いを何とか踏ん張り、前を向いた。
すると目の前には─……
「──……あ………!」
「───初めまして。
俺が部長の高山です。」
────ドキッ……!
───……う…そ……?
間違い……ない……。
間違いない、間違いない!!!!!
間違いないよ!
この人は、あたしが確かに入学式ですれ違った人だ!
“もう一度会いたい”って……
“もう一度見てみたい”って……
そう……
思えた人だ───……。