DEAR 1st SEASON




……待ちきれないな……。



水曜日までが長いよ。


もっと近くで見てみたい。


もっとたくさん喋ってみたい。




どんな人なんだろう?


第一印象は“優しそう”だったけど。


本当は───……

どんな性格なのかな?


彩と気が合ったりするかなぁ……


趣味とか好きなものとか合ったらいいなぁ……。



───…なんて、ね。



何でか毎日毎日あなたの事ばかり気になって、考えている自分がいる。



もっともっと知りたいの。


……知ってみたい。




───キョロ……。



無意識に校内で高山さんの姿を探すのが、クセになっていた。



もしかしたら廊下ですれ違うかもしれないし、

グラウンド見てたら体育の授業してるかもしれない。





「まぁたボーッとして!!

そんなに高山さん探すの楽しい?」




「……うん♪

だってもしかしたらいるかもしれないもん♪」




「……気が長い女だねー。」



「………えへへ………」





───……ねぇ。



あなたのこと何も知らないのに、どんどんこの頃から気になっていたよ。


“もしかしたら”って言葉がいつもあたしを動かしていた。




───…“一目惚れ”。


亮で懲りていたから、もうするわけないと思っていたのにな。




───…そう……。



まだあなたのことも知らなかったから───…





この頃は、ウキウキしかしてなかったな…。

< 47 / 370 >

この作品をシェア

pagetop