DEAR 1st SEASON
……待ちきれないな……。
水曜日までが長いよ。
もっと近くで見てみたい。
もっとたくさん喋ってみたい。
どんな人なんだろう?
第一印象は“優しそう”だったけど。
本当は───……
どんな性格なのかな?
彩と気が合ったりするかなぁ……
趣味とか好きなものとか合ったらいいなぁ……。
───…なんて、ね。
何でか毎日毎日あなたの事ばかり気になって、考えている自分がいる。
もっともっと知りたいの。
……知ってみたい。
───キョロ……。
無意識に校内で高山さんの姿を探すのが、クセになっていた。
もしかしたら廊下ですれ違うかもしれないし、
グラウンド見てたら体育の授業してるかもしれない。
「まぁたボーッとして!!
そんなに高山さん探すの楽しい?」
「……うん♪
だってもしかしたらいるかもしれないもん♪」
「……気が長い女だねー。」
「………えへへ………」
───……ねぇ。
あなたのこと何も知らないのに、どんどんこの頃から気になっていたよ。
“もしかしたら”って言葉がいつもあたしを動かしていた。
───…“一目惚れ”。
亮で懲りていたから、もうするわけないと思っていたのにな。
───…そう……。
まだあなたのことも知らなかったから───…
この頃は、ウキウキしかしてなかったな…。