DEAR 1st SEASON




───数日後……


今日は待ち詫びていた水曜日。


………つまり、部活初日。




────キーンコーンカーンコーン……。




「─────!」



───終わった!


長かった授業がやっと終わった!




「彩、お疲れ~……って

行動はやっ!!!!!」



「だって部活だもん!!じゃあねナナ!」




────バタバタ…!



授業が終わった瞬間に教室から飛び出し、部室へと直行。




早く会いたい

早く会いたいよ



よく分からない感情に追い立てられるかのように。






────……部室前。





「…………」




────ドキン、ドキン…



ドアに掛ける手が震えてるのが、自分でもよく分かる。



……っあ~…。


どうしよどうしよ……


緊張しまくりだよ……。


あんなに会いたいって思ってたのに、いざってなると………



────…ゴクッ。





「───…よし、」



深く深呼吸して決心を固め───……



━━━━ガラッ!




「───あっ!!

彩ちゃんっ!」



すぐに反応してくれたのは




「チヒロさん、こんにちは──……。」




────チラッ。



そう言いながら周りを見渡すと



「彩ちゃんこっちこっち♪みんな集まってるよ♪」




────…わ。


和太鼓の部員がズラッと勢揃いしてる……。




「───じゃ、あたしがみんな紹介していくね♪

あたしがチヒロ。
で、こっちの小さくて可愛いのがアミ。」



「───よろしくねっ♪」



150センチくらいの、小さい身長に可愛いスマイルのアミさんがにっこり笑った。



「───…じゃ次、男子メンバー紹介するね♪

男子は二人なの。

こっちは杉本ね。




それから───…」







「───部長の高山です。」






─────……!






胸が



またキュッと縮んだのを


確かに感じた……。

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