DEAR 1st SEASON
「な~~にそんなにニヤニヤしてんのさぁ?
気持ち悪いなぁ。」
「───え?
………えへへへへ~♪」
「……だから、気持ち悪いって。」
「もー何とでも言ってくれっ♪」
あたしは相変わらずケータイの画面を見てニヤニヤしていると、ナナはバツが悪そうにあたしを見つめた。
「だからなにさ?
………ってえっ!!!!
────高山?!?!」
ナナはケータイのディスプレイを見て、余程驚いたのか飛び上がってしまった。
「────そっ♪
実はね、高山さんの番号ゲットしちゃったのっ♪」
ウキウキで話すと、ナナは少し試すようにあたしを見て。
「…………で?」
「へっ?」
「へっ?じゃないでしょ!
そんなもんずっと見てたって、高山さんの顔が出てくるわけないでしょ?」
「…………は?」
のんびりとしたあたしの返事に、ナナの目色が瞬間的に変わったのを感じた。
「連絡しなさいっ!!!!!
────今すぐ!」
「……れ…連絡?
……って自分から?」
「もちっ!!!!!自分からっ!当たり前じゃんよ!」
「…………」
れ、連絡って……。
────チラッ。
迷いながらも顔を上げると、そこにはナナの鬼のような形相が。
……………
………う……。
何か追い込まれてる系……?