DEAR 1st SEASON




「───ちょっ…っ!!
ちょっとナナ!?!?何すんのっ……!」





「だぁーってぇー。
彩ってば、今っていう潔さがないんだもん。」



「……………。」



た、確かにね。

確かにそうだよ、

ここっていう潔さ、全くありませんよ。



………でも。

だからって……!



ぶつくさ言いながら、今送ったメールをもう一度開いた。



────カチッ……。





【送信メール】




*/04/14 13:00

To;高山さん

桜井彩です

─────────

こんにちは(^^)♪✨


この前の初練習は、わざわざ付き合ってくれてありがとうございましたっ★✨

今度本物の太鼓を叩く練習があったらまた教えてくださいねっ😌🎵✨


それじゃあ、また(*^-^*)



-END-





「───…………はぁぁぁ………………。」



読み返して見て、深い深い溜め息が漏れる。



……だって、本当に初めてなんだもん。


亮にも、こんな積極的なメールを送ったことないし。



ましてや、たかがメール一本送るだけでこんなに緊張するなんて初めての事。




……もし返事来なかったらどうしよう……?




何度も何度もメールを読み返しては、重苦しい溜め息をつく。


あぁ……

マジでこんな自分どうかしてるよ………。





翻弄されまくりじゃん………。

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