DEAR 1st SEASON
第3章 もう一つの出逢い
第3章もう一つの出逢い
第3章 もう一つの出逢い
───……キーンコーンカーンコーン─……。
「───よしっ★!!!!」
待ってましたの授業終了のチャイムが鳴る。
────バサバサッ!
────ガタンッ!
慌ただしく教科書類をカバンに押し込み、部室へと猛ダッシュ。
───…桜は葉桜に変わっている。
もう和太鼓に入部してから、約1週間。
飽き症なあたしには珍しく、不思議と欠席なしでちゃんと部活に皆勤し続けていた。
“太鼓なんて初めてだから”。
───…なんてのは、
表立った理由なのかも知れない。
…だって…
もう一つ別に理由があるの確かなんだもの。
━━━━━━ガラッ!
胸に多少の疼きを感じながら、期待を込めて部室のドアを開けた。