DEAR 1st SEASON
────キョロキョロ………
部室に入った瞬間
もうほぼ反射的に高山さんを探し出している自分に少々呆れる。
─────……が……。
「……あ……れ……?」
思わず、そんな一言を発してジッと前を見つめてしまった。
───…それもそのはず。
「───新入生?
何や見たことない顔やな?」
………え………?
────ドキッ…………
そう言って笑う、知らない男の人。
あたしは吸い込まれるように、その知りもしない人に惹き付けられていた。