DEAR 1st 〜 SEASON〜

「あの~……
朝岡さんって大学生ですよね?」



「せやで♪」



朝岡さんは軽く伸びをし、明るく関西弁でそう返事をしてきた。




──少年のような……


あどけない、笑顔。


どこか惹き付けられ、吸い寄せられるような瞳。



……大学生になんて……

────見えない…。




「朝岡さんってすごい若く見えますよね?」



「あはは、よく言われる。

ってか、彩には若いとか言われたくないなぁ~…」




「?何でですか?」




首を傾げる彩に、朝岡さんはまたイタズラにくすくすと笑い




「───彩も人の事言われへんくらい若いやん♪



……………



───俺好み。」





「…………えっ……??」




───ドサッ。




瞬間的に、持っていた鞄が床に落ちた。
< 64 / 370 >

この作品をシェア

pagetop