DEAR 1st 〜 SEASON〜
「あの~……
朝岡さんって大学生ですよね?」
「せやで♪」
朝岡さんは軽く伸びをし、明るく関西弁でそう返事をしてきた。
──少年のような……
あどけない、笑顔。
どこか惹き付けられ、吸い寄せられるような瞳。
……大学生になんて……
────見えない…。
「朝岡さんってすごい若く見えますよね?」
「あはは、よく言われる。
ってか、彩には若いとか言われたくないなぁ~…」
「?何でですか?」
首を傾げる彩に、朝岡さんはまたイタズラにくすくすと笑い
「───彩も人の事言われへんくらい若いやん♪
……………
───俺好み。」
「…………えっ……??」
───ドサッ。
瞬間的に、持っていた鞄が床に落ちた。