DEAR 1st SEASON
たとえば、初めてのキス。
初めて愛してる人と体を重ねる瞬間。
──…そんな幸せで甘い時間が自分にもいつの日にか来るだろうと当たり前に思っていた。
それが今の状況は何なんだろう。
甘いどころか苦しくて堪らない。
悲しくて仕方ない。
もどかしい。
辛い。
吐き気がする──…。
“想像していた未来”とは全く違う現在。
全てが崩れ落ちていく様に、涙が一筋零れ落ちた。
そんなあたしの気持ちだなんて亮は相変わらず無視。
顔をあたしの下半身に埋めていた───…。